呉服屋「鶴屋」の主人孫兵衛の娘お千代は、恋に破れその傷をいやすために箱根に長逗留していた。主人の頼みで晴着を仕立てるため、箱根に向かったお竜と会い、心がほぐれていくお千代だが、再び“あの男”が姿を見せ…。